2006年04月12日

≪速報≫ 生乳減産=乳牛処分?

 北海道新聞WEB 2006年04月12日(19時35分配信)

 
生乳10万トン減産へ 北海道の農協、生産過剰で

 牛乳の生産過剰問題で、北海道農業協同組合中央会と道内の農協は本年度、生乳約10万トンの減産に踏み切ることを12日、決めた。北海道での計画的減産は1994年以来。



 搾乳は、人間が調節できることではない。だからと言って、当の乳牛自身が調節できる業でもない。つまり意味するのは、乳牛自体を処分するしか無い訳で…。

 先日、TBをきっかけにして、道東にある標茶町の酪農家さんのブログと相互リンクし始めたのだが、国による生産量管理は問題がある…とは思うのだけど、彼等の現実を思うと、何処をどうやって改善していけば良いのか、その「答え」が見つからないでいる。

 ましてや、人口減少へ移行し始めた日本で、消費の拡大というのは見込めなくなる。そうなると、先の生産過剰の際に出た、「世界中で栄養不足、飢餓で困っている人たちに緊急かつ例外的に援助できないか検討する」とした中川昭一農水大臣の提言にもあるように、『外』を見据えなくてはならなくなる。これが恒常化すると、国家による生産管理政策が矛盾を含むことになるし、『外』への流通が軌道に乗った際には、国の政策は「足枷」以外の何者でもなくなる。

 どこかでしっかりと道筋を付けなきゃ、業界は翻弄されて、無駄にコストを払い続けることにも繋がる。


 一方で、戦後復興のために作られた『政策の恩恵』を手放すことに抵抗し続けてきた業界や経営者にも問題があるのも事実。「生産すればするほど儲かった時代は過去のもの」という認識を持ちながら、それでも政策維持に固執するために、国も民間も、「次の一歩」を踏み出せないでいる。


 この現状を見ていると、フランスのCPEなどの問題(過剰保護)と共通している部分があるな…とも感じているだけに、事態はどう転ぶのか。
posted by さすらいの道民@管理人 at 20:44| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
牛の数だけでしか生産を調整できないと言うのは少し違うかと思います。
牛に与える餌ですが、日本の経済力を背景に大量の輸入穀物が使われています。物によっては人間の食料に使えるものもたくさん含まれているわけで、そういったものの使用を縮小する方法もあります。当然、餌の栄養価がさがるので泌乳量も下がります。日本の酪農はバブル的に膨らんでしまった部分があるので、そういった部分を適正な方向に修正するチャンスと捉えたほうが、業界自身のためにも良いのではないかと考えます。
Posted by ひろ at 2006年04月12日 21:16
>ひろ さん

コメント有難うございます。

ひろさんの仰る通りです。気になったので、エントリを書いた後調べたのですが、確かに飼料の栄養価を下げることで生乳の分泌を減少させることは可能のようですし、実際、アメリカでも同様の事態を打開するために、仰る手段と淘汰事業が併せて用いられたそうです。

ただ、問題となるのは、生乳価格への対価コストであって、施策で価格安定を図っても、乳牛の数が変わらない限りはその飼料代も嵩むわけでして、現在の酪農家さん達に、仰る手段だけで事態を打開できるほど、経営に余力があるのかというと、余程成功している農場で無い限り、疑問符が付くのが現状です。

http://www.kamishihoro.jp/yakuba/pdf/h18_tyouseishikkou.pdf

コチラのpdfファイルは、今年度の上士幌町の「行政執行方針」ですが、この6ページには、昨年度には淘汰事業(処分)が行われた旨のことが記載されています。

http://jlia.lin.go.jp/cali/manage/151/s-semina/151ss1.htm

コチラのサイトの第3項では、その淘汰の増大をグラフ化した資料があるのですが、経営規模が大きくなるほど、淘汰する割合が高くなる傾向が見られます。

北海道の酪農では、人口よりも牛の数の方が遥かに多い自治体が多数あります。また、生乳生産は、酪農家の規模によって個別に割り当てられるため、北海道では淘汰事業が積極的に行われているという背景があります。勿論、淘汰とは「殺す」という意味だけではなく、「手放す」という手段も含まれますが、ギリギリの経営と生産計画の中で、その貰い手が現れるケースは限られるのではないでしょうか。因みに、生乳量が低下したホルスタインはその後、食肉処理されるのが一般的です。

先日の余剰生産1000トンの件では、国民当たりコップ一杯の牛乳を飲めば事態は解消できたそうですが、今回はその100倍の数字ですので、これらの現状を踏まえて、本エントリが「淘汰しか…」と書いた本意を、ご理解いただけると思います。
Posted by さすらいの道民@管理人 at 2006年04月12日 23:09
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