2007年01月06日

連続放火犯の自殺未遂 匿名発表の意義とは?


 長野県諏訪市内での連続放火で逮捕・留置中の女性(21)が、同県茅野署の拘置所トイレで自殺を図った件で、報道各社の記事文面を見較べしてみた。

 一番露骨…というか、必至なのが地元紙「信濃毎日新聞」。

 http://www.shinmai.co.jp/news/20070106/KT070105FTI090019000022.htm

 記事の文末には、『同署の中村邦男副署長は留置場の管理について「問題はなかったと考えているが、さらに検討して再発防止に努めたい」としている。同署や県警は人権やプライバシーに配慮したなどとして、この被留置者の名前を公表していない。』と、匿名発表を無視した記事と「遠回しな批判」を掲載している。

 「産経新聞」では、見出しに、アイドル志望だった被告のニックネームを持ってきて、犯人の最大の特徴を回顧させ、文中で実名を掲載。

 http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070105/jkn070105016.htm

 「讀賣新聞」は、従来通りの書き方…これと言った特徴は無い。てか、「匿名発表」の存在そのものを無視しているのが如くな文面。

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070105i515.htm


 そんな中で、最も「匿名発表」を意識した文面なのが「毎日新聞」なのだけど、同社のHPで記事の検索を掛けても出てこないってのは、裏で何かあったと勘繰りたくなる。だもんで、Yahooに提供されたものを引用。

<長野放火事件>被告が留置場で自殺未遂か
1月5日20時54分配信 毎日新聞


 5日午後4時ごろ、長野県警茅野署の留置場のトイレ内で、拘置されていた同県諏訪市の女性被告(21)が首に上着を巻き付けてぐったりしているのを署員が見つけた。発見時に意識はなく病院に運ばれたが、命に別条はないという。同署は被告の氏名を発表していないが、諏訪市などで起きた連続放火事件で現住建造物等放火などの罪に問われ公判中の飲食店手伝い、※○○○○○被告(21)とみられる。(以下略)【光田宗義】


 ※当エントリでは、あえて実名を伏せました。

 まぁ、結局は実名を晒しているという部分では同じなのだけど、「みられる」という〆の言葉でお茶を濁しているというか、少なくとも、制度との狭間での苦肉の策なんだろうと推測できる。


 てかね、上記3社の記事の断言的な書き方ってのは、どうなんだろうね。自殺未遂を起こした被告の実名を調べる過程ってのは毎日新聞となんら変わらないのだろうけど、制度(ルール)を根底から無視した書き方ってのは、市民の報道不審を更に招くのではないかと。


 この匿名発表の是非を市民に問うた記事も散見されるけど、お涙頂戴的な記事で世間にアピールしてみたりと、あの手この手を尽くすのは結構だが、どう見ても「世論誘導」な記事が多いわけで、はっきりと言うが、ここまで汚い真似をしてまで実名報道に拘るならば、記者も実名を晒して、それ相応のリスクを背負うべきではないかとも思う。


 だって、実名報道が権力監視に対抗しうる「正義」なんでしょ?

 なんつーか、そういったことを世に訴えるの状況での「記者の匿名」というのは、医者が『訴えられるの怖くてメスが持てない』…って言ってるのと同じようにしか見えないのだけどもね。

 
 我々市民から見たら、警察も報道も信用に値していない現状を、夫々が認識できていないし、その克服が出来ない限りは、被害者、被告の一存に任せるのが現時点でのベターだとも思うわけで…ということで、新年明けましておめでとうございます、なのです。

タグ:警察 報道
posted by さすらいの道民@管理人 at 12:30| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 - ネタとかも - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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